消化器外科の長山先生の就任のご挨拶

消化器外科 長山 裕之

ご挨拶
  •  今、日本人のおよそ2人に1人はがんに罹患し、3人に1人はがんで亡くなります。がん罹患数の第一位は大腸癌、第二位は胃癌です。がんによる死亡数の第一位は肺癌ですが、第二位は大腸癌、第三位は胃癌です。消化器外科医として座視し難いこの現状を改善すべく、微力ながら尽力させて頂く所存で御座います。

     大腸癌は日本では増加傾向ですが米国では減少しており、検診受診率の改善、大腸内視鏡検診の推奨、ポリープの完全摘除などがその理由として考えられます。胃癌の死亡率は日本でも減少傾向ですが、今後増加が予想される接合部癌、除菌後胃癌などの早期発見には内視鏡検査が不可欠です。多くの方々に精度の高い内視鏡検査を受けて頂ける体制を整え、少しでも消化器癌の二次予防に貢献出来ればと考えております。

     もし胃癌や大腸癌と診断されても、内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)の適応であればお腹を切らずに治療が可能です。手術が必要と判断された場合でも、腹腔鏡手術の適応であれば3cm程の臍部小切開で根治切除が可能です。大腸ではたとえ進行癌でも腹腔鏡手術の適応となる場合が多々あります。なるべく低侵襲な治療を心がけておりますので、一度御相談頂ければと存じます。

     科学的根拠に基づいた各種「ガイドライン」に準じた診療を原則とさせて頂きます。根治のために開腹手術が相応しい場合は、その旨お伝え致します。但し、科学的根拠も日々変化致しますし、個人の哲学に優るものでもありません。何が低侵襲なのかも、年齢や体力、さらには経済力などによっても違うでしょう。可能な限りオーダーメイドで最適な治療を検討させて頂きたいと思います。何卒宜しく御願い申し上げます。

出身大学
  • 昭和大学 1991年卒業
専門分野
  • 消化器外科
  • 内視鏡外科
  • 消化器内視鏡
専門医・認定医
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会専門医・指導医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構認定医
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医

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